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ヤスオーのシネマ坊主
あるお方の『シネマ坊主』のパクリです。
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松本人志と映画が好きな人。
どっちかといえば松本人志が好きな人。
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スパイダーマン

スパイダーマンがまったく強く見えないです。

r161680847L.jpg ★★☆☆☆☆☆☆☆☆ 

 監督/サム・ライミ

 出演/トビー・マグワイア、ウィレム・デフォー、

     キルスティン・ダンスト

                         (2002年・米)

  いじめられっ子の高校生のピーターが、遺伝子操作されたクモに噛まれて超人的能力を身につけます。はじめその力をくだらないことに使っていたピーターだったんですが、叔父の死をきっかけに正義に目覚め、愛するメリー・ジェーン(MJ)を守りながら怪人グリーン・ゴブリンと死闘を繰り広げる、という話です。

   この映画の主人公は、藤子・F・不二雄の漫画「パーマン」の主人公である須羽ミツ夫に似ていますね。普段は冴えない普通の少年なんですが、ヒーローに変身した時は正義感に燃えます。しかしヒーローになっても青臭さが抜けていないんです。そして、みんなに正体を明かせない悲哀もあります。なかなか人間臭くて魅力的なヒーローです。

 しかし、スパイダーマンは、パーマンに比べて著しく戦闘能力が劣っているように見えて、どうもかっこ良くないですね。クモの糸を出してぶらさがる以外に特に技がないように見えます。この映画は続編があるので、そちらで新たな戦闘技が披露されるかもしれないんですが、この映画だけで判断すると強さはまったく感じないです。ラストのグリーン・ゴブリンとの戦いも、お互いに決め手を欠いていて全然盛り上がりませんでした。
 
 ベタなアクションヒーローものの映画なのは見る前から分かっていたので、ストーリーにひねりがないとかは気にせずに、素直な気持ちで楽しむつもりで見てたんですが、ラストの戦いがイマイチだし、全体を通してあまり盛り上がるところがなかったですね。

 制作に166億円もかけたわりには、映像もそんなに迫力はなかったですし。おそらくそれだけお金をかけたのだから最先端の技術を駆使した映像なんでしょうけど、CGなどの映像技術に関してまったく知識がない素人の僕が見た限りは、スパイダーマンがビルからビルへ糸を使って飛びうつるシーン以外は、全体的に映像がショボく感じました。

 主人公ピーター役のトビー・マグワイアと、ヒロインMJ役のキルスティン・ダンストを、僕があまり好きじゃないのも、この映画を楽しめなかった原因かもわからないですね。

 トビー・マグワイアは、今まで「サイダーハウス・ルール」と「シービスケット」とで2回見ましたかね。「スパイダーマン」でもそうですが、いい人キャラばかり演じていますね。僕にはこの俳優がいい人にはまったく見えません。どちらかといえばイヤな人に見えます。なのにいい人の役ばかりしているので、いつも見ててすごい違和感があるんですよ。僕以外の人にはこの俳優はいい人に見えるんでしょうか。顔立ちが垢抜けていないからそう思えるだけではないですかね。もちろんこの俳優が本当にいい人かどうかは僕には分からないですけど。

 キルスティン・ダンストの方は、はるか昔に「ジュマンジ」という映画で見ました。その時はただの子どもでしたね。それで今回久しぶりに見たんですが、あまり可愛くなってないですね。単純にブスだと思います。松本人志の「シネマ坊主」にも書いていましたし、僕の好みの問題ではないでしょう。幼い頃から芸能界にいて、流れにうまいことのっているからいいんですが、このルックスで20歳ぐらいから女優を目指したとしたらこの人は相当の下積みが必要でしょう。こういう女優にヒロインを演じさせたらダメですね。それも学校でモテモテの女の子という役柄ですから、どう考えてもおかしいです。
 



<スパイダーマン 解説>

 幼くして両親を亡くし、伯父夫婦のもとで大切に育てられたピーター。高校3年生となった彼は、6歳の頃からずっと思いつづけている隣家のメリー・ジェーンに未だに打ち明けることができないちょっと冴えない高校生。ある日ピーターは親友のハリーから彼の父親ノーマン・オズボーンを紹介される。ノーマンは巨大軍需企業オズコープ社の経営者にして天才科学者。ノーマンはピーターの科学の才能を高く評価、彼に目を掛けるようになる。そんなピーターは、大学の研究所を見学した際、遺伝子組み換えでスーパースパイダーとなったクモに刺されてしまう。その瞬間、ピーターの身体に異変が起こり始める。

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深呼吸の必要

見ていて心地よい癒し系の映画です。

r081962042L.jpg ★★★★★★★☆☆☆ 

  監督/篠原哲雄

  出演/香里奈、谷原章介、成宮寛貴

 (2004年・日本)

 

 都会の生活でさまざまな傷を抱えた若者達が、沖縄でさとうきびを刈るバイトをします。はじめは慣れない作業にとまどい、仲間内でもいざこざを起こしていた若者達が、沖縄の美しい自然の中で働いているうちに、少しずつ変わっていく話です。

 決して若者達の心身の成長を描いている映画ではありません。若者達が何らかのものを背負ってこのバイトに参加しているのは何となく分かります。どう考えてもこんなバイトはしないであろう派手な外見の女性や、どう考えてもバイトそのものをしないであろう極端に無口で人見知りの女性もいますから。しかし、そういう若者達の心の傷のようなものはほとんど描くことなく、壮大なサトウキビ畑で、若者達がひたすらさとうきびを刈っているシーンが延々と続きます。
 
 こんな風に言うと退屈な映画のようですが、そうでもないんですよ。たしかに静かな映画なんですが、終わる時間が気にならない、いつまでも見ていたい映画です。
 
 若者達の、身体をフルに使ってがんばって働いて、雇い主であるいつも温かく接してくれる老夫婦の家でご飯をみんなで一緒に食べて、寝て、また朝早く起きて働きに行く、という生活が淡々と描かれているだけなんですが、その生活が確かに彼らの心の傷を癒しているのが、具体的な描写が無くともはっきりとこちらに伝わってくるから、こちらも何か癒されていくような感じになり、見ていて心地よいんですね。
 
 タイトル通りなんですが、「都会の生活はせちがらいけれども、あんまりつまらないことをあれこれ考えず、ちょっと深呼吸をしてみるぐらい、心に余裕を持って生きたらいいよ。」というテーマの、いわゆる癒し系の映画ですね。

 僕は、「ユージュアル・サスペクツ」のような、ラストまでの展開に伏線がびっしり張られていて、ラストにそれらがすべて集約されどんでん返しがあるような脚本こそが、良い脚本だと思っていたんですが、この映画のように、「ユージュアル・サスペクツ」とはまったく正反対のオーソドックスで盛り上がるシーンがまったくない脚本でも、これはこれでリラックスして心地よく見ることが出来る良い脚本だなと思いました。

 まあ、実際は沖縄もここまでのんびりした所ではないだろうし、この映画の老夫婦のような絵に描いたような善人もいないんでしょうけど、この映画の若者達のように都会の生活に疲れ、傷つき、悩んでいる人は、僕を含め実際に多いでしょうから、こういう映画の存在は貴重だと思いますよ。評価は★7とします。

 この映画は、谷原章介、成宮寛貴、長澤まさみ、大森南朋と今かなり人気がある俳優、女優がけっこう出ていて、そういう人たちの昔の演技を見れるところもいいと思いますよ。しかし、主人公のちなみ役を演じる香里奈は演技が下手でした。あんまりセリフも多くないのにここまで下手ということは、相当下手なんだと思いますよ。顔は可愛いしスタイルもいいから素材は良いんですけどね。
 


 

 <深呼吸の必要 解説

  『はつ恋』や『昭和歌謡大全集』などの篠原哲雄監督が、次代を担う有望な若手俳優7人を一同に集めて撮った、心温まる青春群像劇。本作でデビューを飾り、篠原監督の次回作『天国の本屋~恋火』にも出演している、香里奈の瑞々しい魅力や、『あずみ』の熱演も記憶に新しい、成宮寛貴らの自然体の演技に癒される。都会から来た軟弱な若者達が沖縄の大自然と向き合い、島の人々の温かさに触れ、成長して行く姿が頼もしい。派遣社員のひなみ(香里奈)や大学生の大輔(成宮寛貴)らは、さとうきび収穫時のアルバイト“きび刈り隊”に応募し、沖縄にやって来た。彼らは寝食を共にしながら、約7万本のきびを刈る作業に従事する。

オールド・ボーイ

オチのインパクトはNO.1の映画です。

r167334489L.jpg ★★★★★★★★★☆ 

 監督/パク・チャヌク

 出演/チェ・ミンシク、ユ・ジテ、カン・ヘジョン

 (2003年・韓国)

 

 僕は率直に言うと韓国、中国、北朝鮮はあまり好きではありません。僕は週刊新潮をよく読みますし、小林よしのりのゴーマニズム宣言もたくさん読んだことがありますし、石原慎太郎のエッセイも1冊だけ読んだことがあります。これらの本がすべて真実を書いているとは思っていませんが、60%ぐらいは信じていますし、多少なりとも僕の思想に影響を与えているのは確かです。

 というわけで、北朝鮮の映画は1本も知らないのでともかくとして、中国や韓国の映画は意図的に見るのを避けてきました。それでも今回見た「オールド・ボーイ」は、けっこう自分好みの謎めいたストーリーで面白そうだし、カンヌ国際映画祭でタランティーノが大絶賛したという話も聞くし、本家である松本人志の著書「シネマ坊主」での評価も高かったので、どうしても見たくなって、見ることにしました。そこまで見たくなるんだから、多少は面白いだろうとは予想していたんですが、実際面白かったですね。

 平凡な人生を送っていた普通のサラリーマン、オ・デスが主人公です。彼はある日突然誘拐され、理由も分からず15年間も監禁されます。その後解放され、復讐を誓うデスのもとに謎の男ウジンが現れ、5日間で監禁の理由を解き明かせと告げる、といった話です。

 途中、大勢の敵を一人で倒す主人公の恐るべき格闘の強さや、催眠術が異様によく効くとこなど、「ちょっとそれはないだろう。」というぐらいムチャなところはあります。全体を通して考えても、ストーリー展開が強引すぎる映画であることは確かです。

 しかし、そんなことがどうでもよくなってくるぐらい、この映画の結末はすごいです。しばらく呼吸が出来なくなるぐらいすごい。暗くて、重くて、あまりにも救いがない結末なんですが、インパクトだけで言うと僕が今まで見た映画の中でダントツでトップです。あまりにも衝撃的すぎて、映画を見終わったあと朝まで寝つけませんでしたから。僕の友人のO氏は、「オチが途中で分かったし大したことない映画だった。」と言っていましたが、僕にはこのオチはまったく思い浮かびませんでした。

 この映画は日本のマンガを原作にしてるようなので、マンガの方も調べてみましたが、ストーリーがけっこう違っています。序盤はけっこう原作通りですが、あとはけっこう自由に再構成していて、オチなんかはまったくのオリジナルです。マンガの方は実際に読んでいないのではっきりとは言えないんですが、原作より実写が勝っている数少ないパターンの作品だなと思いましたね。

 そういうところからも、この映画に対する僕の評価は高いです。評価は★9ですね。後味は悪いですし、もう二度と見たくない映画なんですが、すごい映画だと思いますよ。

 僕は嫁と妹がけっこう映画が好きで、自分の家では嫁と、実家に帰っている時は妹と映画を見ることも多いんですが、この映画は夜ふかしして一人で見てて本当に良かったです。嫁や妹とこの映画を見たらかなり気まずいことになりそうですからね。

 


 

<オールド・ボーイ 解説>

 カルト的人気を誇る日本の同名漫画を原作に、『JSA』のパク・チャヌク監督が映画化したアクション・サスペンス。2004年カンヌ国際映画祭グランプリを受賞し、韓国映画のパワーを見せつけた話題作。15年の理由なき監禁生活を強いられ、突如解放された男の復讐劇を描く。『シュリ』のチェ・ミンシクを主演に、『春の日は過ぎゆく』のユ・ジテ、『バタフライ』のカン・ヘジョンが共演。完成度の高さに注目したハリウッドメジャーによるリメイクも決定している。ごく平凡な人生を送っていたオ・デス(チェ・ミンシク)はある日突然拉致され、気がつくと小さな監禁部屋にいた。理由も分からぬまま15年監禁され続け、突如解放される。復讐を誓うデスの元に現れた謎の男(ユ・ジテ)は、5日間で監禁の理由を解き明かせと命じるが……。

パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち

子どもの頃の自分に、見せてあげたかった映画です。

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 監督/ゴア・ヴァービンスキー

 出演/ジョニー・デップ、オーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイ

 (2003年・米)

 

 僕は小学校の時に、どうしてそんなことになったのか良く憶えていませんが、僕の家の隣に住んでいたおばちゃんとその娘2人、そして僕の4人で映画館に行くことになりました。見たのは「ウィロー」という映画だったんですが、初めての映画館だったこともあり、とてつもなく面白かったんです。僕も今ではもういい年ですが、あんなに映画を面白いと思ったことはあの時以来ないですね。あれは「ウィロー」という作品が抜群に優れた映画だったわけではなくて、映画というものに初めて出会った感動でしょうね。それまではTVでやっているのをちょこちょこ見ていましたが、落ち着きのない子どもだった僕はきちんと最初から最後まで見たことはなかったですし。

 その感動があまりにも大きかったので、それからしばらくの間、僕はプチ映画マニアになりました。僕の家は貧乏だったので、ビデオなんてのはもちろん家になかったし、親も映画館なんか連れて行ってくれなかったんですが、祖父が自転車で30分ぐらいの距離に住んでいて、かわいい孫が遊びに来るエサとしてビデオデッキを買ったんですよ。それで僕は毎週日曜日は祖父とレンタルビデオショップに行ってビデオを借り、その後祖父の家で見る、といった生活を繰り返していました。

 しかし、「ウィロー」に感動して映画マニアになっただけあって、借りるのは同じような感じの映画ばっかりなんですよ。「モモ」、「レジェンド/光と闇の伝説」、「銀河伝説クルール」、「コナン・ザ・グレート」、「レディホーク」、「バロン」、「マスターズ/超空の覇者」などです。ファンタジー世界を描いたような映画ばっかりですね。しかしこれらの映画は、小学生の僕が見ても、ほんとにつまらない映画ばかりでした。「ウィロー」を見た時の感動はすっかり冷めてきて、中学に入る頃にはもう祖父の家には寄りつかなくなりましたね。

 「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズがもうちょっと早く出来上がっていれば、僕はもっと本格的に映画に興味を持つようになっていただろうし、おととし亡くなった祖父と過ごす時間ももっと長くなっていたと思うんですよ。この映画は大人の僕が見てもかなり面白かったですからね。こういう映画が好きだった子どもの頃の僕が見たらもっと楽しめたと思います。 

 ストーリーは、バルボッサ率いる海賊達にさらわれたエリザベスという女性を救うため、彼女を愛する鍛冶屋のウィル・ターナーが、一匹狼の海賊ジャック・スパロウと手を組み、航海に出るという非常に分かりやすい話です。

 典型的な娯楽作品ですね。そりゃ細かいとこで気になるとこはたくさんありますよ。しかしこういう作品は、単純に楽しめたか楽しめなかったかで判断すべきかなと思います。あくまで僕が見た感想ですが、同じようなジャンルの映画である「ハリー・ポッター」シリーズや「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズなどに比べ、はるかに面白かったです

 どうしてそこまでこの映画を面白いと感じたかというと、この映画に登場する海賊ジャック・スパロウをかなり気に入ってしまったからなんですね。「ハリー・ポッター」や「ロード・オブ・ザ・リング」の登場人物でこんなに魅力的なキャラはいません。ジャック・スパロウは、普段はいいかげんなお調子者で、ムチャクチャばっかりするんですが、けっこう根は人情味があるし、悲しい過去もあるし、なかなか奥が深い人間なんです。僕は常々、根はいいヤツなのに、シャイだから、普段はおどけて自分を悪く見せてばかりの人間が一番魅力的だと思っていますし、ジャック・スパロウはまさに僕の理想のヒーロー像です。演じていたジョニー・デップも元々好きな俳優だし、この役にもかなりはまっていましたね。

 この映画の評価は、正月ですし、思い切って満点にしときましょう。一回は満点を出しとかないと、これから良い映画を見たとしても、「前に見たあの映画は満点じゃなかったしなあ。」とか考えて永遠に満点を出しそびれたら困りますからね。「ヤスオーのシネマ坊主」もいつまで続くか分からないですし。

 


 

<パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 解説>

 ディズニーランドの人気アトラクション「カリブの海賊」をモチーフに、『アルマゲドン』のジェリー・ブラッカイマーが製作を手がけたアクション・アドべンチャー巨編。主演は『ロード・オブ・ザ・リング』のオーランド・ブルーム、『ショコラ』のジョニー・デップ。共演に『ベッカムに恋して』のキーラ・ナイトレイ。監督は『ザ・リング』のゴア・ヴァービンスキー。『シュレック』の脚本家コンビのストーリーテリングとユーモアが秀逸。密かに恋していた女性エリザベス(キーラ・ナイトレイ)を目前で海賊たちにさらわれてしまったウィル(オーランド・ブルーム)。彼は彼女を取り戻すべく一匹狼の海賊ジャック(ジョニー・デップ)とともに船出する。

ソウ2

「2」のジグソウは「1」より甘くなりましたね。

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 ★★★★★★★☆☆☆

 監督/ダーレン・リン・バウズマン

 出演/ドニー・ウォールバーグ、ショウニー・スミス、

     トビン・ベル

             (2005年・米)

 この映画では通称"ジグソウ"の殺人ゲームが、また新たに始まります。主人公の刑事がジグソウのアジトにたどり着き、ジグソウと対面するところからストーリーは始まります。アジトで見つけたモニター映像に、大きな建物に閉じ込められた8人の男女が映っており、その中には何と主人公の息子もいた、という話です。 

 僕はこの映画の前作はかなり好きでした。評価でいうと★9ぐらいです。僕はラストがどうなるのかとけっこう予想しながら映画を見る方なんですが、前作のラストはまったく予想できませんでしたからね。かなり衝撃的でしたよ。それも取って付けたようなラストではなく、「なるほど。やられたな~。」と素直に納得できる良いラストです。

 この映画は途中でラストの予想がついて、まさにその通りのラストだったので、その点でやっぱり前作よりは落ちますね。しかし、これ単品で考えると間違いなく面白い映画ですよ。たぶん「1」が予想外にヒットしたので、「2」、「3」の制作が決定したのでしょうが、それにしてはなかなかの出来ではないでしょうか。

 このシリーズは何が面白いかというとジグソウの仕掛けるゲームの内容ですね。今回は、時間が経つにつれ毒ガスが充満していく建物にいる自分の息子を、主人公の刑事は一刻も早く助けに行きたいのですが、ジグソウは刑事にここにじっと座っとけみたいなことを言うんです。

 これが結論を言うとジグソウは間違えたことは言っていないんです。というか真実を言っているとこがこいつのイヤらしい所なんですよ。しかし、こいつの悪役としての魅力は「1」、「2」を通じてこういうイヤラしい所にありますからね。「2」でも悪役として光っていたということで良かったんじゃないでしょうか。

 しかし、「1」で部屋に閉じ込められた2人と、「2」で建物に閉じ込められた8人を比べると、どう考えても「2」の人たちの方が恵まれた感がありますからね。「1」の2人は部屋という点でただでさえ閉塞感があるうえに、鎖で繋がれていますが、「2」の8人は動き回れて、仲間も多いぶん、ちょっとは境遇がマシでしょう。ジグソウも甘くなったな、といった感はあります。まあ、「2」で本当にジグソウに試されているのは刑事なんですが、ジグソウは「1」の2人よりも刑事にはかなりストレートに助かる手段を言っていますからね。

 そういうジグソウの甘さの分、「1」に比べて「2」は見てて緊迫感という点で劣りました。ラストが読めるところもあわせて、評価は★7としときます。

 そういえば、「1」に出てくるゴードン医師は「2」ではまったく出ませんでしたが、こいつはまさかジグソウの手先になってるんでしょうかね。ジグソウは病気だから手下に医者がいたら助かるでしょう。ジグソウはまだ健在ですし、「2」では若くて元気なジグソウの後継者も出てきますし、こんな悪のパーティーを「3」でどう始末つけるのかが気になるところです。この映画は「1」、「2」とも面白かったですし、「3」を早く見たいですね。

 


 

<ソウ2 解説>

 激低予算作品ながら世界中で大ヒットした密室サスペンス・ホラーの第2弾。前作で監督を務めたジェームズ・ワンは製作総指揮を担当し、監督には新進のダーレン・リン・バウズマンを迎え、前作をしのぐ前人未到の衝撃作に仕上げた。前作に引き続きトビン・ベルが狂気の殺人犯を演じ、病的なまでに恐怖に満ちたゲームを続行させる。残忍な手口の殺人事件が発生。刑事エリック(ドニー・ウォルバーグ)は、過去に連続殺人犯として世の中を騒がせたジグソウ(トビン・ベル)の存在を思い出す。

 

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