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ヤスオーのシネマ坊主
あるお方の『シネマ坊主』のパクリです。
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松本人志と映画が好きな人。
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ファイト・クラブ

僕はこの映画の暴力描写は不愉快ではなかったです。

r081409026L.jpg ★★★★★★★☆☆☆

 監督/デビッド・フィンチャー

 出演/エドワード・ノートン、ブラッド・ピット、

      ヘレナ・ボナム=カーター                  

              (1999年・米)

  この映画は、重病患者の会に出席したり、高級な家具を買ったりすることで心の慰めを得ている、不眠症の青年ジャックが主人公です。ある日彼は、顔もハンサムで、腕力もたっぷりありそうで、タイラーというワルっぽい青年と知り合います。タイラーに巻き込まれケンカの秘密クラブを設立したジャックは、殴り合いという行為を通して自分の悩みを忘れていきますが、その頃からタイラーに不穏な動きが見え始めます。

 僕は、常々社会がつまらないと感じているし、物を買ったりしてストレスを解消するし、自分より不幸な人の話を聞くとどこかほっとしてしまうし、不眠症であるので、まるでジャックのような青年です。だからジャックのタイラーのようになりたいという気持ちは分かります。総合格闘技が人気があるように、男という生き物は、官僚や学者や将棋の棋士などの頭の良い男より、腕っぷしの強い男を素直に賞賛しますからね。

 それは本能的なものなんでしょうね。ジャックが殴り合いによってリアルに生きていることへの手ごたえを見つけるように、もしかすると僕もこういうクラブに入ったら自分のアイデンティティーを確立させることが出来るかもしれないとちょっと思ってしまいます。

 だから、暴力がダメなのは頭で分かっているんですが、ストーリーが全然嘘っぽく見えなくて、なかなか面白かったですね。2時間を超えるけっこう長い映画なんですが、テンポもいいですし、ストーリーも二転三転してハラハラするし、最後まで退屈しませんでした。

 この映画の監督は「ゲーム」の監督ですね。「ゲーム」と同じようにこの映画にもどんでん返しがあります。僕は「ゲーム」のオチにはかなり怒りを覚えたんですが、この映画はありきたりなどんでん返しのオチだけれども、まあそんなもんだろなと納得はできた。だから、あまり難しいことを考えずに、普通に娯楽映画として見たら、この映画は十分楽しめると思いますよ。

 それでも、この映画はかなり批判されるでしょうね。それは監督も作る前から分かっていると思いますけど。しかし僕には、この監督が話題作りのために暴力や狂気をあえて過激に描いてるようには見えませんからね。実際に人が死ぬシーンは少ないですし。だから僕は暴力描写とかは全然不愉快ではありませんでした。

 終盤でこのクラブは破壊衝動が強くなりすぎて、社会に矛先を向けるようになり、テロ行為を行う危険な宗教団体のようになります。このあたりの終盤の展開の強引さは僕はちょっとついていけなかったですし、そうなった理由も一応語られているんですがイマイチ納得できませんでした。まあしかし、この監督が暴力は何も残さない、無意味なものなんだよときちんと言っているのは間違いないと思います。

 評価は中の上として、★7ぐらいにしときます。この映画はサブリミナルっぽいからくりがあるようなんですが、そんなことをする意味があまり分からなかったことと、主演のエドワード・ノートンが僕があまり好きじゃないことから、ちょっと点を下げています。






<ファイト・クラブ 解説>  

 空虚な生活を送るヤング・エグゼクティブのジャックは、謎の男テイラーに導かれるまま、謎の秘密組織「ファイト・クラブ」のメンバーになる。そこは鍛え抜かれた男達が己の拳のみを武器に闘いを繰り広げる、壮絶で危険な空間だった。血飛沫が飛び散る拳闘シーンの迫力もさる事ながら、圧倒的な印象を残すのは「セブン」のデヴィッド・フィンチャー監督による暴力的ともいえる映像の洪水。世紀末のカオスをまさに”体感“できる一作だ。
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ニライカナイからの手紙

蒼井優のプロモーションビデオとしてはいい映画です。

r082062314L.jpg ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 監督/熊澤尚人

 出演/蒼井優、平良進、南果歩

 (2005年・日)

 

 この映画は、幼いころ母親と別れ、沖縄の竹富島で祖父と暮らす女の子が主人公の話です。毎年主人公の誕生日には、母親から消印が東京の手紙が届きます。そして高校を卒業した彼女は、写真の勉強をするため祖父の反対を押し切って上京し、カメラマンの助手となります。忙しい日々を過ごすうち、やがて20歳の誕生日を迎えます。その日は、すべてを説明するとかつて母親の手紙に書かれていた約束の日だったのです。

 この映画はオープニングで「ニライカナイ」についての伝説の説明があるので、話の結末はだいたい予想がつきます。そして中盤も特にこれといった事件もなく、静かな展開なので、見ててちょっと眠かったですね。

 僕は、主人公の風希が不良になって、転落人生を歩んでくれたら面白いと思ったんですけどね。それだとラストはもっと感動的になるかもしれない。しかしこの映画では母親の期待通りの素直な良い子に育ってます。

 竹富島の人も主人公と同じくいい人ばっかりですね。逆に東京の人々はクールに描かれています。実際はここまで極端ではないと思うんですけどね。僕は過去に東京で半年ぐらい暮らしていましたが、向こうで知り合った奴らは、みんなおっとりしてたし感情も豊かでしたし、いい奴らですよ。田舎の人を美化しすぎてる表現はちょっと気になります。

 また、
ラストも、ちょっとしつこい感じがしました。主人公が夕暮れの海岸でぼたぼたと涙を流しながら、今まで毎年届いていた母親の手紙を読み返しているシーンが延々と続くんですが、とにかくくどくて長いです。ここまでされると、監督が観客をぜひとも泣かせたがっているのが見てとれて、逆に感動できないですね。

 同じ
沖縄の風景を描いた映画だったら、ちょっと前に見た「深呼吸の必要」の方が良かったですね。風景の美しさは甲乙つけ難いんですけど、あちらの映画の方がストーリーも演出もあっさりしていて、どことなく爽やかな感じがするので、癒し効果は高いと思います。

 しかしこの監督が、「俺はこの作品を主演の蒼井優のプロモーションビデオとして撮ったんだ。」と主張するならば、この監督は優れた監督だと思います。全編を通して蒼井優のアップのシーンが多いですが、けっこうきれいに撮れてると思いますよ。ファンの人から見たらこの作品は蒼井優の魅力が伝わってきて文句なしの出来だと思います。

 しかし、僕はこの女優はそんなに好きではないので何とも思いませんでした。僕がこの映画を採点すると★0になります。 


<ニライカナイからの手紙 解説> 

 スペイン映画祭など国際映画祭で話題を集めた『Tokyo Noir』の熊澤尚人監督が蒼井優主演で描く3世代に渡る家族愛の物語。共演は『せんせい』の南果歩のほかテレビドラマ「渡る世間は鬼ばかり」の前田吟など実力派ぞろい。舞台となる沖縄の竹富島の静かで美しい風景に心癒される。

リリイ・シュシュのすべて

完全に好みが分かれる映画ですが、僕は好きです。

r161640652L.jpg ★★★★★★★★★★ 

 監督/岩井俊二

 出演/市原隼人、忍成修吾、蒼井優

 (2001年・日)

 

 この映画の主人公である蓮見雄一は、同じクラスの優等生の星野修介と仲良くなります。しかし、蓮見を含む友人達との沖縄旅行で何かが変わった星野は、いじめっ子になり、蓮見もイジメのターゲットになります。蓮見が唯一心を開けるのは、彼が主催するカリスマ的歌姫リリイ・シュシュを応援するサイト「リリフィリア」での中だけでした。そんな彼が、サイトに来た「青猫」と名乗るリリイファンと知り合い、心を通わせていく、といった話です。 

 この映画は満点ですね。正月に満点を出したとこなので、当分は満点はつけたくなかったのですが、ちょっと見る順番を間違えましたね。僕が今まで見た映画の中でも10位ぐらいには入るので、満点以外つけれないです。それぐらい気に入りましたね。

 まず映像が素晴らしい。特に変わった所で撮ってるわけではなさそうなので、撮り方が上手いんでしょう。僕は今までそんなに映画を見てきたわけではないんですが、こんなに映像が美しい映画はちょっと記憶にないです。たとえ内容がつまらなくても、この映画を見て良かったと思うぐらいの出来です。音楽も独特の雰囲気があっていいですよ。さすが売れっ子プロデューサーの小林武史が手がけているだけありますね。重低音のリリイ・シュシュのサウンドはかなりインパクトがあって、映画が終わった後も頭から消えないですから。

 そして、内容も文句なしです。紛れもない傑作ですね。自分が中学生ぐらいの頃を思い返すと、さすがにこの映画に描かれてるほどひどい経験はしてないんですが、それでもやっぱり辛いことばっかりだったし、毎日鬱屈した気持ちで一杯で、かといって世の中の嘘も見えてくる頃だから将来に希望もないし、何をやっても空しいだけでした。この映画の蓮見や星野のように、僕もこの頃は大きな衝動を溜め込んでいたし、仮想現実にも逃げていました。この映画は全体的に青春の青臭さが漂っているので、どうしても自分の記憶と結びつけながら見てしまいます。そうするとこの映画の内容はかなり心の琴線に触れてくるんですね。

 しかし、僕は小学校の頃から神経性胃炎に悩まされていたぐらいに、かなり人より神経質で傷つきやすい性質なので、普通の人と比べたらかなり心が脆すぎる蓮見や星野にも感情移入できるし、この映画の繊細な表現も自分に合うから理解できるけれども、僕よりは図太い普通の人で、僕よりはマシな青春時代を送ってた人がこの映画を見たらどうなんでしょうかね。イジメとか援助交際とかレイプなんぞは、ワイドショーなどで大人が今どきの子どもを語るうえでありきたりの題材ですし、ただの過激で極端な表現の映画に見えて、絶望感を抱いて気分が重たくなるだけではないでしょうか。
 
 そういう意味で、完全に好みが分かれる映画だと思いますよ。僕の偏見ですけど、この映画を良いと思う人のほとんどが、今までけっこう暗い人生を送ってきた人なんじゃないかと思いますね。だからこの映画をけなす人がいるのは当たり前だと思うし、こんな映画をみんなが褒める世の中は逆に不健康で良くないとも思いますね。

 だから、僕はこの映画はむちゃくちゃ好きですが、それは好みによるところが大きいと思いますから、決していい映画だと人に薦めることはないですね。ちなみにこの映画は、作品全体の美しく陰のある感じといい、ストーリーの救いのなさといい、ちょっと野島伸司作品に似ているんですが、僕は野島伸司はTVドラマの脚本家の中でダントツで好きですし。

 しかし、この映画は、クラスのマドンナ的存在である久野陽子役のキャスティングだけはもうちょっと考えてほしかった。この役を演じていた女優は同じ監督の映画で「スワロウテイル」にも出ていて、今までその作品でしか見たことがないし、100%監督のお気に入りなんでしょうが、どう見ても中学生には見えません。だからレイプシーンはしょうもないAVみたいです。ちなみに客観的に見てそんなに可愛くもないので、マドンナ役というのも無理があります。他の主役級の市原隼人、忍成修吾、蒼井優あたりが頑張っていただけに、よけい惜しかったですね。


 




<リリイ・シュシュのすべて 解説> 

  ウェブサイト上展開されたインターネット・インタラクティブ小説から生まれた衝撃の問題作。「スワロウテイル」の岩井俊二監督が、14歳の少年少女たちの心の闇、焦燥、痛みを鮮烈に描き出す。中学生になった蓮見雄一は同じクラスの優等生・星野修介と仲良くなる。夏休み、2人はほかの仲間たちと西表島へ旅行に行く。しかし、旅行から戻った星野は変質し、番長を倒し自らその座に収まり、蓮見はいじめの対象になっていく……。

血と骨

主人公をたけしが演じたのは僕はダメだと思います。

r081990368L.jpg ★★★★☆☆☆☆☆☆ 

 監督/崔洋一

 出演/ビートたけし、鈴木京香、新井浩文

 (2004年・日)

 

 
 僕はこの映画の監督の崔洋一という人の作品は、かなり昔に、深夜にたまたまテレビで「月はどっちに出ている」という映画をやっていて、途中からなにげに見たのですが、どこか心温まるなかなかの佳作でした。

 しかし、この映画は決して心温まる映画ではないですね。1920年代に韓国の済州島から大阪に渡ってきた金俊平という男の人生を描いたものなんですが、コイツは家族に暴力は振るうし、愛人は囲うし、ものすごいケチだし、本当にとんでもないヤツなんです。かなりエネルギッシュな人間で、裸一貫からかまぼこ工場を立上げ、金貸しになり、とだんだん成り上がっていくんですが、自分以外の人間は決して信用せず、信じるのは自分と現金だけです。

 こんな奴の人生を見てても、「こんな奴とは絶対関わりたくないなあ。周りの人は大変だっただろうなあ」と思うだけですからね。僕のイメージでは在日の人は仲間同士の絆が強く、お互い助け合って生きていっていると思っていたのですが、こいつはそういう仲間も平気で低賃金でこき使って何か文句言ったらシバいてましたし。

 まあ、在日の人々の苛酷な差別や暮らしを描いただけの説教臭い映画よりはマシですけどね。しかし、この主人公には決して魅力を感じないし、2時間24分ととても長い映画で見終わった後はどっと疲れたし、豚の解体のシーンは気持ち悪かったし、僕はそんなにこの映画は好きじゃないですね。評価は★4です。

 監督がこの映画を一生懸命魂を込めて作っているのは分かるんですけどね。僕は戦後の在日の人々の歴史にはまるで詳しくないですが、大阪生まれなので在日の人々が固まって住んでいる地域は身近にあったし、韓国語しか通じない焼肉屋とかも知っているので、映像を見てるとこの監督が在日の人々の生活をかなり細かいところまでこだわって再現しているのがよく分かりました。

 しかし、配役は失敗だったと思いますよ。賛否両論あると思いますが、僕は主人公を演じたのがビートたけしというのがダメだと思います。松本人志も「シネマ坊主」で言っていましたが、決してマネをして言っているわけではありません。ビートたけしは怒らしたら怖そうなんですけど、基本的にいい人に見えますからね。
 
 愛人の体をタライで洗ってあげるところや、娘が死んだときに怒り狂うところなど、ちょっとだけある温かいエピソードの時は、たけしでいいんですけど、この主人公は基本的にダーティなんで、ほとんどは暴力的なエピソードです。そういうとこでは、たけしの声が小さくて高い所と身体が小さい所はやはりマイナスですね。あと、老人に扮したらコントに見えてしまうとこもお笑い出身者の泣き所です。

 ちなみに、映画の本筋とあまり関係ないんですが、この映画ではオダギリジョーが日本アカデミー賞を獲得しています。しかし彼はあんまり登場しなくて、見せ場はたけしとの格闘シーンだけなんですが、それならたけしの娘役の田畑智子が寺島進に暴力を振るわれているシーンの方が怖くて迫力がありました。日本アカデミー賞の選考基準というのはよく分からないですね。


 

<血と骨 解説> 

 第11回山本周五郎賞を受賞した梁石日の自伝的小説『血と骨』を、『刑務所の中』の崔洋一監督が映画化した怒濤の人間ドラマ。昭和という時代を生き抜いた男の狂気にも似た生涯を、ビートたけしが怪演する。彼の妻役に鈴木京香、息子には『ラブドガン』の新井浩文や、美形俳優オダギリジョーらが扮し、熱い演技合戦を繰り広げる。”たけしさんが親父に見えて怖かった”と原作者が語るほど、彼の演技には鬼気迫るものがある。

アザーズ

とにかくニコール・キッドマンがきれいでした。

r081693751L.jpg ★★★★★☆☆☆☆☆ 

  監督/アレハンドロ・アメナーバル

  出演/ニコール・キッドマン、フィオヌラ・フラナガン、

     クリストファー・エクルストン

              (2001年・米、スペイン、フランス)

 この映画は、古い屋敷に暮らす、美しい母親グレースと2人の子どもの話です。2人の子どもが重度の光アレルギーなので、この屋敷の部屋はいつも真っ暗で、家族は蝋燭の光だけを頼りに生活をしています。外にもほとんど出ることがないため、外界から孤立した屋敷です。ある日グレースは3人の使用人を雇うのですが、彼らはどこか裏がありそうな雰囲気です。誰もいないはずの部屋でピアノの音が聞こえたり、誰もいないはずの階上で物音が聞こえたり、と不思議な現象が屋敷に起こり始めます。娘のアンはビクターという名前の少年と、その両親、そして老婆がこの屋敷にはいるのだと言い張りますが、グレースは子どもの想像と決め付けます。そんな中、戦争へ行き行方不明となっていたグレースの夫のチャールズが、突然帰ってきます。

 こんな感じの謎めいたストーリーなんですが、すべての謎はラストで解き明かされますね。いわゆる「衝撃のラスト」がある映画です。しかし、そのラストのオチがですね、僕の大好きな競馬で言うと、「競馬でディープインパクトが勝った皐月賞で2着に入った競走馬と同じ名前の映画」に限りなく似ているんですよ。というかまったく一緒ですね。だから、「何や。あれと同じかい。」と思っただけで衝撃はなかったですね。

 「競馬でディープインパクトが勝った皐月賞で2着に入った競走馬と同じ名前の映画」をパクっているわけではないんでしょうし、そんな風に感じてしまうのはいけないんですが、このオチだとどうしても二番煎じ的な印象を感じてしまいます。だからこの映画はちょっと損してる感じがしますね。

 使用人達の誰かが何か良からぬことをたくらんでいて、幽霊騒ぎもそいつらの仕組んだ芝居だった、みたいなベタな話にした方がまだマシだったと思うんですけどね。この映画は3人の使用人はあまり登場する意味がないような気がしますし。

 子どもたちにとって父親であるチャールズも、使用人と同じく完璧なおまけキャラで別に出てこんくてもいい存在なんですけど、ラストのオチをふまえて考えると、こいつはなかなか味のある存在ですよ。こいつが途中で帰って来るというのは、なかなかのん気で面白いですね。


 この映画の評価は★5ぐらいですね。「競馬でディープインパクトが勝った皐月賞で2着に入った競走馬と同じ名前の映画」を僕が見ていなかったら、間違いなく評価はずっと上だったんですけど。

 この監督は白黒写真の使い方や小さな音の使い方など表現がすごく上手だと思います。だから、この映画はグロテスクなシーンは一切ないのにけっこう怖いです。中盤の何が起こるか分からない雰囲気は、まさにお化け屋敷にいてるような感じですね。ストーリーもうまいことまとまってますし、なかなかいい監督ですよ。二番煎じ的な印象を感じるオチ以外は、この映画は文句をつけるところがありません。

 主人公のグレースを演じるニコール・キッドマンも、とてもきれいですしね。僕はオシャレとかはまったく分からないんですが、服も良かったです。スタイルがいいのが際立ってましたし、品もありました。僕はニコール・キッドマンは元々きれいだと思っていたし、わりと好きな女優だったのですが、この映画を見てすごく好きな女優になりましたね。子役の2人も、特に何もしてなくてもなぜか見てて怖いので、ホラー映画にぴったりのなかなかいい子役を選んできたなと思います。

 




<アザーズ 解説>

  1945年、第二次世界大戦末期のイギリス、チャネル諸島のジャージー島。グレースは、この島に建つ広大な屋敷に娘アンと息子ニコラスと3人だけで暮らしていた。夫は戦地に向かったまま未だ戻らず、今までいた使用人たちもつい最近突然いなくなってしまった。屋敷は光アレルギーの子どもたちを守るため昼間でも分厚いカーテンを閉め切り薄暗い。そこへある日、使用人になりたいという3人の訪問者が現れる。使用人の募集をしていたグレースはさっそく彼らを雇い入れるが、それ以来屋敷では奇妙な現象が次々と起こりグレースを悩ませ始める……。  

 

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