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ヤスオーのシネマ坊主
あるお方の『シネマ坊主』のパクリです。
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ブルー・レクイエム

僕はこの映画の主人公には心は惹きつけられなかった

r082041434L.jpg ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 

監督/ニコラ・ブークリエフ

出演/アルベール・デュポンテル、ジャン・デュジャルダン、
     フランソワ・ベルレアン

 (2004年・仏)


 度重なる襲撃事件によって買収寸前にまで追い込まれている現金輸送会社ヴィジラントに、新しい警備員としてアレックスという男がやって来ました。彼は地味で無口な男ですが、輸送車の襲撃に巻き込まれた際に幼い息子を武装グループの一人に射殺されてしまったという過去があり、その犯人たちへの復讐のため何か手がかりをつかもうとこの会社に雇われたのでした。

 この映画を見るにあたっての僕の一番の失敗は、主人公のアレックスが息子の復讐のために現金輸送会社で働き始めたと見る前から知っていたことです。いざ映画を見ると前半はそのことに関しては一切触れられていないし、主人公には危険な輸送ルートに行きたがったり変に輸送車の襲撃に関する質問を同僚に執拗に聞いたりと不審なところが多いから、おそらく主人公がどんな秘密を抱えているのかというところにハラハラドキドキするのがこの映画の前半の楽しみ方でしょう。それなのにDVDにあらすじとして主人公の過去が書いてありますから、それを読んでしまった僕はその楽しみを失いました。DVDの製作会社もちょっとは考えてほしいですね

 まあ、この映画は後半も面白くないんですけどね。ちょっと前に見た「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬」も面白くなかったし、もしかすると僕はこういう硬派な男のドラマは好きじゃないのかもしれません。自分の信念に基づいて、一心に復讐を成し遂げようとする主人公の孤独な姿はまさにハードボイルドそのものだし、見る人によっては心が惹きつけられるのかもしれませんが、僕はそうでもなかったですね。

 僕は普通の人にはない才能を持っている人に憧れる傾向があるので、「レオン」の主人公のように射撃の腕が一流とか何か特技があれば少しはかっこいいと思ったのかもしれません。しかしこの映画の主人公のアレックスは射撃の腕は同僚に嘲笑されるぐらいで標準以下だし、それ以外にも特殊な才能はなさそうです。この映画は主人公以外のキャラクターの掘り下げはあまりないので、主人公に何の魅力も感じないと辛いところですね。

 あと、説明的なセリフがほとんどなく、映像も青を基調としていて暗い印象を与え、音楽も抑えているので、いいように言えばドライでクールな雰囲気が漂う映画なんですが、僕にとっては静かすぎてとにかく眠かったですね。話の展開もゆったりしていますし。

 それに終盤で急展開して派手なアクションシーンになるところも、それまでの雰囲気はぶち壊しだし、いかにも映画のような感じがしてイヤでしたね。

 この映画の評価は★1ですね。率直に言って何にも面白くなかったです。ラストが何の救いもない突き放したような終わり方なので、ハリウッド映画が嫌いな人にはウケるかもしれませんが、僕にとってはこんな映画よりベタな展開のハリウッド映画を見た方が全然マシでした。

 主人公が働く現金輸送会社の職場の雰囲気は、ちょっと気に入ったんですけどね。いかにもうらぶれた生活をしてそうな同僚達の醸し出す人間臭さがいいです。僕は学生の頃していたバイトの1つが京都の平安神宮のテキ屋なんですが、ここで働いていた奴らも僕を含めてかなりうらぶれていました。唯一僕だけは大学に籍はあったんですが授業なんて年に5回も出ていなかったし、全員が酒飲みで喫煙者で女好きでギャンブラーでした。みんな個性的で一癖も二癖もある奴ばかりだったんですがかなり仲は良かったし、一緒にいて本当に楽しかったです。そんな青春時代の一コマを思い出してしまいました。

 




<ブルー・レクイエム 解説>

 すべてを失った男の切なくも壮絶な復讐の物語。主演は『ベルニー』のアルベール・デュポンテル。監督は新進気鋭のニコラ・ブークリエフ。息子の命を奪った犯人と主人公が対峙する驚きのクライマックスは必見。
 現金輸送会社ヴィジラントの現金輸送車襲撃事件に巻き込まれ、息子を失ったアレックス(アルベール・デュポン)は、武装した犯人に復讐(ふくしゅう)を誓う。数年後、ヴィジラントに警備員として就職したアレックスは……。

 

 

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