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ヤスオーのシネマ坊主
あるお方の『シネマ坊主』のパクリです。
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NOEL ノエル

豪華なキャスティングのわりに、パンチの弱い映画です。

r087654383L.jpg ★★★★☆☆☆☆☆☆ 

 監督/チャズ・パルミンテリ

 出演/スーザン・サランドン、ペネロペ・クルス、
              ポール・ウォーカー

 (2004年・米)

 
 クリスマス・イブのニューヨークの町は華やかです。みんな幸せそうに町を歩いています。しかしそうではない人たちもいます。認知症の母親の看病と仕事だけの生活を送るバツイチ独身中年女性のローズ。もうすぐ結婚だというのに自分の婚約者が美しいからとすぐに浮気を疑う警官のマイクと、その嫉妬深さに悩むニーナ。妻と好みが一致しているという理由だけで、マイクを自分の先立たれた妻の生まれ変わりと信じ彼につきまとう老人アーティ。自分が子どもの頃に入院した時の病院主催のクリスマスパーティが楽しかったことを忘れられず、入院を画策するジュールズ。そしてローズの元にやって来た不思議な男チャーリー。そんな彼らが、クリスマス・イブの夜に、小さな奇跡に出会います。

 豪華なキャスティングですし、話は僕の好きな群像劇っぽいので、けっこう期待して見たのですが、そんなに面白くなかったですね。よくまとまってはいるんですけど、ちょっとあっさりしすぎている映画です。おそらく1カ月ぐらいたったら僕はこの映画のストーリーをほとんど覚えてないでしょう。それぐらいパンチの弱い映画ですね。

 しんみりとした、ちょっと切ない感動を与えるために、あえて表現を抑えて静かな映画にしようという監督の狙いは分かりますよ。しかし、30の既婚の男が見て、感情移入が出来る映画ではないですね。僕が彼女もいなくて1人ぼっちだった頃のクリスマスの夜に、この映画を1人で見たら、ちょっとは感動してたかもしれないですけど。

 この映画のテーマは、「みんな孤独じゃないんだよ。」そして、「幸せはすぐそこにあるんだよ。」ということでしょうからね。つまり、自分が孤独だと悩んでいる人は、心を開けて、少し他人に対して素直になればいいだけですし、自分が不幸だと悩んでいる人は、幸せはすぐそこにあるのにそれをまっすぐ見ていなかったから気づいてないだけということなんです。

 だから、寂しさを感じている時に見るといい映画なんですね。設定がクリスマスの夜というわりに、男女の恋愛を前面に押し出していないですし、決してカップル向きの映画ではありません。僕は、総体的に自分を見て幸せとは言えないですが、今は寂しくはないですしね。

 あと、群像劇とはいうものの、登場人物が少ないのが物足りないですかね。それもほとんどローズ、マイク、ニーナの3人が中心の話です。この3人を演じるスーザン・サランドン、ポール・ウォーカー、ペネロペ・クルスは売れっ子の人達なので、その3人を見たくてこの映画を見る人が多いから出番を多くしてるんでしょう。僕はもうちょっとごちゃごちゃした話の方が好きですけどね。

 点数は★4ぐらいですね。まあイマイチの映画です。終盤のアーティの病室のくだりや、チャーリーが部屋に首飾りを忘れていったことで、ローズが真実に気づくところなんかは、心温まるいいエピソードだと思いましたけど。

 ちなみに、この映画でチャーリーを演じる役者は、サプライズということで名前が伏せられていて見ないと分からないようになっています。これで実際見ても名前が思い出せない人が出てきたら困りますが、誰が見ても分かる大御所でしたね。この人だったら納得です。 
 
 




<NOEL ノエル 解説>

  スーザン・サランドン、ペネロペ・クルス、ポール・ウォーカーら、ハリウッドの人気俳優らによる、クリスマスの奇跡を描いた感動作。俳優としても知られるチャズ・パルミンテリ監督が、最もクリスマスが似合う街ニューヨークを舞台に、人のぬくもりと愛の素晴らしさを問いかける。ペネロペ・クルスが下着姿で歌って踊るシーンは、セクシーな上にかわいらしい。
 クリスマスのイルミネーションが美しく飾りつけられたニューヨークに、それぞれに悩みを抱えるローズ(スーザン・サランドン)、ニーナ(ペネロペ・クルス)、マイク(ポール・ウォーカー)がいた。

 

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