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ヤスオーのシネマ坊主
あるお方の『シネマ坊主』のパクリです。
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穴/HOLES

児童文学が原作なだけあって、大人が見たら物足りない。

r167137491L.jpg ★★★☆☆☆☆☆☆☆ 

 監督/アンドリュー・デイヴィス

 出演/シガニー・ウィーバー、ジョン・ヴォイト、シア・ラブーフ

 (2003年・米)

 

  主人公のスタンリーがある日道を歩いていると、空からスニーカーが降ってきました。運悪くその靴が盗品だったため、それを履いて歩いていたスタンリーは靴泥棒の罪で補導されます。スタンリーの祖父によると、スタンリーの家系はばかな先祖のせいで呪われた家系となり、子孫はツイてないことばかり起こるのです。そしてスタンリーは砂漠の中にある少年の更生施設、キャンプ・グリーン・レイクに送られます。そこに収容されている少年達は鬼所長の方針で、炎天下の中毎日1人ひとつの穴を掘らされるのです。その方針の裏には、所長の別の狙いがありました。

 う~ん。面白くないわけではないんですけどね。過去と現在に張り巡らされた伏線が、ラストに近づくにつれてすべて繋がっていって、最後は一本の線になるという、なかなかストーリー構成の巧みな映画です。しかし、本筋のストーリーがバカバカしいですからね。やはり児童文学が原作なだけあって、基本的にはファミリー向けの映画なんでしょうね。僕みたいな大人が1人で見てもどうにも物足りないです

 登場人物も漫画に出てくるようなベタな人間ばっかりですしね。その中には悪役も登場するんですが、まったく憎めない奴ばかりです。ストーリー展開もディズニー映画お約束のハッピーエンドに向けて、何もかもが主人公の都合のいいように進みます。

 ちなみにこの映画は日本では劇場未公開の作品だそうですが、その理由も分かる気がします。同じディズニー映画でも「パイレーツ・オブ・カリビアン」なんかは派手なアクションシーンがたっぷりですが、この映画は砂漠で穴掘っているだけのシーンがけっこう多く、もちろん派手なアクションシーンなんかは皆無ですし、全体的に地味な映画ですから。ファミリー向けの映画ですが、僕が子どもだった時に親にこんな地味な映画に連れて行かれたら、休日損したと思うでしょうね。それが「パイレーツ・オブ・カリビアン」だったら、どっかのテーマパークに遊びに行ったような気分になり、かなり満足すると思います。

 しかし、数々の伏線の中には、大人が見ても本当に感心するものもあります。例えば、収容所を逃げ出したスタンリーとゼロが岩山の頂上を目指す途上で、脱水状態でフラフラになったゼロをスタンリーがおぶってあげるところなんかはすごくいいですよ。これは友情から出たごく自然な行為に見えますが、実は物語のかなり重要なプロットですからね。

 あと、スタンリーは脱走するときに、なぜか重たいスコップを持ってるんですが、これは勢いで持ってきたように見えて後々かなり役に立ちます。こういうつまらないこともきちんと後の展開に絡ませるところはなかなか面白いですね。

 この映画の点数は★3ですね。テーマも「運命は自分で切り開くもの」といった感じの冒険物の漫画でありがちなベタなものですし、大人は特に見ても見なくてもいい映画だと思いますが、決して出来は悪くないので、しょうもないくせに小難しいストーリーの映画を見るよりはこの映画を見た方がいいです。ただ、一番この映画を見て楽しめるのは、注意深い子どもでしょうね。けっこう伏線が多い映画なので、見落とすと映画の面白さが半減しますから、落ち着きのない子どもはダメです。

 ジョン・ヴォイトとシガニー・ウィーバ-はよくこんな映画に出ましたね。こういう映画は演技が評価されにくいですからね。まあ2人とも面白かったしいい味出していましたけど。特にジョン・ヴォイトは娘があんなに大活躍していますから、負けずにがんばってほしいですね。

 




<穴/HOLES 解説>

 先祖のおじいちゃんがヘマをしたせいで、呪いをかけられ、不幸の家系になってしまったと信じる少年スタンリー。彼はある日、運悪く無実の罪で捕まってしまう。そして、自分の潔白を証明することをあっさり諦め、少年矯正施設行きを受け入れる。しかし、そこは想像を絶する過酷なところだった。砂漠のど真ん中に建つその施設では、恐ろしい女所長が恐怖支配を行い、“人格形成のため”と称して、来る日も来る日も少年たちに大きな穴を掘らせていた。だがその“穴掘り”には、ある別の大きな企みがあったのだった…。ルイス・サッカーの傑作児童文学を豪華キャストで映画化した日本劇場未公開の痛快ファミリー・アドベンチャー。

 

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