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ヤスオーのシネマ坊主
あるお方の『シネマ坊主』のパクリです。
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ALWAYS 三丁目の夕日

「終わってほしくない」と思わせる見てて心地よい映画

r082081214L.jpg ★★★★★★★★★★ 

 監督/山崎貴

 出演/吉岡秀隆、堤真一、小雪

 (2005年・日)

 
 昭和33年の、東京の下町「夕日町」で暮らす人々を描いた話です。鈴木則文が営む「鈴木オート」という小さな町工場に、田舎から集団就職でやって来た六子が住み込みで働くことになります。しかし六子はボロくて小さな町工場にがっかりです。また、鈴木オートの向かいで駄菓子屋を営みながら細々と文筆業もしている茶川は、行きつけの飲み屋のおかみに頼まれ淳之介という子どもを預かることになります。

 この映画の原作者である西岸良平は、僕がかなり好きな漫画家なんです。この映画の原作となっている「夕焼けの詩」はもちろんのこと、「鎌倉ものがたり」、「たんぽぽさんの詩」、「ポーラーレディ」、「赤い雲」、「タイムスクーター」等この人の作品はほとんどと言っていいぐらい読んでいます。僕みたいに原作を先に読んでいて後から映画を見た人というのはたいていその映画をけなすものなんですが、この映画はちょっと違いましたね。原作ファンの僕が不満を何一つ漏らさないぐらい素晴らしい出来です。
 
 僕はせっかちなので、そこそこいい映画でもけっこう時間を長く感じてしまいます。しかしこの映画は2時間を超える長尺の映画なのに「終わってほしくない。」と思わせる映画なんです。小さい頃テーマパークなんかに行って、本当に楽しくて、楽しいからこそ時間が経っていくのがイヤでイヤで仕方がないというあの感情ですね。それぐらいこの映画は見てて心地良いです。こんなことを思わせる映画なんてほんとに少ないですよ。映像やストーリーや演出などすべて含めて「昭和30年代」というテーマパークを見事に再現しています。

 もちろん僕もバカじゃないので、実際の昭和30年代がここまで心地よい世界ではなかったことは分かります。しかしそんなことはどうでもいいんです。僕は実際に昭和30年代を生きたわけではないし、ファンタジー映画としてこの映画を楽しんでいましたから。まあそうは言いながらも、日本人が失ってしまったものがこの時代には確かにあったんだというノスタルジックな気持ちはちょっとは生まれてしまうんですけどね。それは僕が日本人だからでしょう。

 まあ、よほど人情喜劇や懐古主義が嫌いな人でないかぎり、この映画は心の琴線に触れてくると思いますよ。僕は不覚にもこの映画では涙を流してしまいましたから。今まではどんな感動作を見ても涙ぐむぐらいはあっても涙を流すというのはほとんどなかったんですけどね。僕が年をとって涙腺がゆるくなったせいもあると思いますが、淳之介を演じた須賀健太は恐るべき逸材だなあとつくづく思いました。僕が泣いてしまったのは淳之介の父親が茶川の家にやって来るエピソードですからね。

 茶川役の吉岡秀隆はあまり好きな俳優ではないんですが、この映画に限って言うならば彼の演技力は素直に認めざるをえないです。漫画では茶川は老人なのではじめは違和感があったのですが、途中からはまったく気にならなかったです。同じように堀北真希演じる六子も漫画では「六さん」と呼ばれる男なのですが、こちらも気になりませんでした。僕の妹はこういう漫画とキャラ設定が違うところにムカついて見るのを途中で止めたと言っていましたが、僕は別に映画の設定でもいいと思いますね。若くてきれいな女性なんかまるで出てこない漫画なので、せめて映画にするなら堀北真希ぐらい出しとかな華がなさすぎるやろとも思いますし。

 しかし、小雪は間違いなくミスキャストですね。この人だけが最後まで違和感がありました。まあ、この映画の完成度に比べたら小さなことです。点数は満点です。

 この映画のストーリーはほとんど漫画と同じですから、原作に助けられた面はあると思います。漫画にはないエピソードである「見えない指輪」の話は面白くなかったですし。しかし、漫画の短い話を自然に繋げている点は感心したし、クライマックスの夕日の映像の出来も良かったですし、監督の手腕もなかなかのものだと思います。というより、涙を流すぐらい感動してしまった以上、満点をつけないとしょうがないですね。

  




<ALWAYS 三丁目の夕日 解説>

 昭和33年の古きよき日本を舞台に、家族の触れ合いを描いた心温まる人情ドラマ。下町の住民たちには、吉岡秀隆、堤真一、小雪、薬師丸ひろ子ら豪華メンバーが集まり、昭和の雰囲気を存分にかもし出している。『Returner リターナー』などVFXを使用した作品の多い山崎貴監督が、本物に引けを取らないほど美しい夕焼けを作り出すことに成功した。ほかにも建設途中の東京タワーなど、当時の日本が忠実に再現されている。
 東京下町の夕日町三丁目に住む鈴木家に、集団就職のために上京してきた六子(堀北真紀)が住み込むことになる。また鈴木家の向かいにある駄菓子屋の店主(吉岡秀隆)も、見ず知らずの少年の面倒を見ることに……。  

 

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